この記事は約 1 分で読めます

「これからは動画の時代」?メディアとして”重大な欠陥”があるのに?

 

YouTubeの登場で個人の動画配信が簡単になって、いよいよ「これからは動画の時代」と言われているわね。企業レベルでも動画広告やマーケティングに本腰を入れるようになっているわけだけど…。
「ブログの時代は終わった」に否定的な意見を述べていたアンタは、この流れをどう思うかしら?

 

 

ボクの主張は変わらないよ。動画とブログはそれぞれ”イメージ”と”テキスト”という性質があって上下や優劣があるものじゃない。それぞれに長所と短所がある。
それどころか動画が持てはやされるからこそ、敢えてイメージ(動画)の”メディアとしての短所”にツッコミを入れてみたいと思う。

 

 

イメージには「手軽」で「わかりやすい」特徴があるが…

 

イメージメディアの短所よりも前に、その特徴を明確にしておきたい。結論からいえばイメージは”メディアとして“発信者にとって「手軽」で受信者にとって「わかりやすい」特徴があるからこれほどまでに普及した。
「メディアとして手軽でわかりやすい」?どういうこと?
コレを見てほしい。コイツをどう思う?

 

 

出典:ぱくたそ

 

わ、可愛い仔猫ね!
…つまりそういうこと。これがイメージの”メディアとして”の特徴だ。
…勝手に話を進めないでくれるかしら?何が「そういうこと」なのかわからないんだけど。
メディアの役割は情報を伝えること。そしていま、ボクはキミに「カワイイ子ネコ」という情報を伝えたかったとする。
その目的に対してボク…つまりは発信者がやるべきことはこの写真を一枚用意して見せるだけ。これだけで「カワイイ子ネコ」という情報はキミに伝わった。
あ、わかった。それがさっき言っていた「イメージは発信者にとって”手軽”なメディア」ということなのね。
今度は受信者…つまりはキミはこの写真をパッと見ただけで「カワイイ子ネコ」という情報を受け取った。これが「受信者にとって”わかりやすい”メディア」である、ということだ。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

これはイメージメディアにしかない利点だ。テキストメディアでの情報伝達には発信者と受信者の両方にハードルが存在するからね。
ハードル?
…今回はイメージメディアのハナシなのでその点はさておくとして。そしてこの”イメージ”の利点は、動画でもまったく同じことが言える。
それは、なんとなくわかるわ。伝えたい情報は動画に録って流せば簡単に発信できるし、受け手もその動画を見ればすぐにその情報を理解できるわね。
…ちょっと違う。イメージメディアにできることは、受信者に”印象を与える”までで”理解”には及ばない。
どう違うの?
カンタンにいえば理解は「情報の内容・意図を把握する」のに対して、印象は「なんとなくわかった”気になる”」かな。

 

 

イメージ(動画)のデメリット

 

テキストメディアの場合。”一定の読解力を持つ”受信者のみに向けて発信しているからこそ情報を”理解”できる。対してイメージメディアは誰でも見れる、だから「理解に及ばず”印象”に留まる」。
何がなんだかちんぷんかんぷん。ワザと難しい言い回しをしていないかしら?
バレた?
………張り倒すわよ?

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

冗談はここまでにして…。例えるなら専門用語がたくさん使われている医学書、これを一般の人はまず読まないだろう?仮に読んだとしてもまったく意味が分からず本を閉じるはずだ。
「”一定の読解力を持つ”受信者のみに向けて」ってそういうことね。確かに医学書は最初から医学の知識がある人に向けて書かれたものね。
だがもしこの医学書を、例えば『ある病気の手術方法』を動画にしたら、誰でも見ることは可能だ。それこそ医学知識がまったくない人でも、ね。
動画なら病気の内容とか手術の詳しいところはわからないにしろ、どんなことをやっているかはなんとなくわかるわね。
その「なんとなくわかる」が肝心。要はイメージは”正確なメッセージ”を伝えるのが難しいメディアなんだ。

 

 

メッセージが”ブレる”というメディアとしての欠陥

 

繰り返しになるがテキストメディアは誰もが情報を受信できない。
受信できるのはその情報に関心があって、一定の読解力を持つ人間だけだ。対してイメージメディアは誰でも受け取ることができる、が故に発信者と受信者で情報が”ブレる”
「発信者と受信者で情報がブレる」?

 

出典:ぱくたそ

 

この「カワイイ子ネコ」の写真だけど、キミはどこを見て「カワイイ」と思った?
それは…クリクリっとした大きな目でこちらを見ている所かしら。
でもボクは「カラダが小さい」から「カワイイ子ネコ」だと判断した。キミとボクでは「カワイイ」と判断する基準が違った。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

そして、これこそが「発信者と受信者で情報が”ブレる”」ということ。いわば発信した情報が、発信者の思った通りに受信者へ伝わりにくい。これはメディア…つまりは「情報伝達」の手段として大きな欠陥だ。
あーなるほど。発信者が本当に伝えたかったことが伝わらずに、発信者が意図していなかったように情報を受け取られてしまうってことね。
イメージメディアの欠陥は、使いようによってはヒトラーのように煽動(アジテーション)にだって利用できるリスクがある。

 

 

テキスト(文字)メディアは消えない

 

さて、ここいらで結論だ。「これからは動画の時代だ」との意見もあるが、動画にも長所だけでなく短所があって万能ではない。同じように文字にも短所はあるが長所もある。
「どっちが優れていてどっちが劣っているか」ではないし、「ブログの時代は終わった、これからは動画の時代」でもないってことね。

その通り。大切なのは「イメージとテキストは相反するモノではない」ということだ。組み合わせればお互いの短所を補うことができる。だって動画もテキストも情報発信の”手段”に過ぎないから。

本当に重要なのは「自分が伝えたいことは何なのか」を明確にして、その情報を正確に伝えるのに最適なメディアを選ぶことなのね。
だけど、こと「メッセージを”正確に”伝える」点においてテキスト(文字)メディアが絶対的に上だ。これはテレビ業界の変化を観察していてもよくわかる。その辺も踏まえて両者をバランスよく利用するのが情報発信のヒケツだと思うな。

 

 

ありがとうございました。