この記事は約 4 分で読めます

『蒼天航路』賈詡の名言と人生に幸運を引き寄せる方法

 

 

蒼天航路って?

 

悪役のイメージが強い『曹操孟徳』が主人公の異色三国志マンガです。

 

原作者 李學仁(イ・ハギン)氏の独特な人物解釈と、

漫画家 王 欣太(きんぐ・ごんた)氏の圧倒的な画力が織りなす

豪快かつ躍動感あふれる英雄像は一度読めば興奮が収まりません。

 

 

人物の生き様

 

人物が多数登場する三国志を群像劇で描くアプローチも素晴らしく、

他作品では埋もれがちな武将にもスポットライトが当たります。

 

出典:『蒼天航路』講談社

 

董卓や…。

 

出典:『蒼天航路』講談社

 

魯粛を始め、

多くの三国志マンガでは「小物」として扱われやすい人物も

『蒼天航路』ではその生き様や信念が力強く描かれています。

 

特に董卓、郭嘉(カクカ)辺りはかなり衝撃を受けたキャラクターだね。
横山三国志とかだと、あまりどちらも掘り下げられない武将ね。

 

 

賈詡(カク)の名言

 

今回ボクが「面白い」と思ったのは賈詡のあるシーン。

 

出典:『蒼天航路』講談社

 

賈詡といえば董卓・李傕(リカク)・段煨(ダンワイ)・張繍(チョウシュウ)・曹操・曹丕と仕えて、

一度の失策も無かったといわれる名参謀です。

 

そのせいか完全無欠で冷徹な知恵者のイメージ。

はたまた何度も主君を変える狡猾な野心家で描かれることが多いですが、

本作では曹操の言動に翻弄されることも多いユーモラスさも備えています。

 

 

さて。

今回はそんな賈詡が曹操を評するシーン。

※ちなみに話を聞いているのは蔡瑁(サイボウ)・張允(チョウイン)

 

出典:『蒼天航路』講談社

 

丞相(曹操の役職)の言葉を聞く時は その意味にとらわれてはいかん

言葉から離れ 自分とあの人との間に流れる時そのものを 楽しむのだ…

引用:『蒼天航路』講談社

 

このシーン。

最初読んだときは特に何も思わなかったのですが、

後に読み返してみるとなかなかに深い言葉です。

 

ちなみに話を聞いていた蔡瑁・張允はこのあと悲惨な目に遭うのだけど…。
その子細は本作を読んでいただくとして。

 

 

人生の転機そのもの

 

『セレンディピティ』という言葉があります。

日本語で「素敵な偶然」「幸運な出会い」などと訳されたり、

予想外の発見や意外な進展に結びつくキッカケを指したりもします。

 

ここでは「転機」と訳します。

ボクの半生を通じて賈詡の言葉を読み返すと

「実に意味深長である」と唸らされました。

 

 

意味や理由を求め過ぎると…

 

賈詡の言葉を引用してかつてのボクを表現するなら

「一つの意味にこだわり過ぎて全体が見えなくなっていた」。

 

「この本は何の役に立つか?」「重要な部分はどこか?」

本を読むときはこんなことばかり考えて、

文章や本を読む時間そのものを楽しめていませんでした。

 

ふと想定していなかった用事が入ると

「本来ならアレをやりたかったのに…」「時間がムダになっていく…」と、

常にイライラしっぱなしでした。

 

これの何がいけないのか?

 

 

力が入り過ぎる

 

…からです。

 

力が入り過ぎれば緊張して余裕が無くなり、

視野が狭まれば見えるものも見えなくなる。

何かを得ようと求め過ぎるとかえって手に入らないものです。

 

例えば「恋愛に焦る女性ほど出会いがない」という話。

婚活パーティに行ったり一生懸命なのになぜか結果が出ない。

これも「力が入り過ぎている」例ですよね。

 

力が入って体が強張れば刺々しい気を発します。

興奮状態で目は血走っているから男性は危険を察して離れる…。

「出会いが欲しい」という焦りが悪循環を生むワケですね。

 

「木を見て森を見ず」

「追いかけるほどに逃げていく」

「何かを掴むには一度力を抜く必要がある」

 

「力を抜く」必要性を例える表現は色々ありますし、

「探すのを止めたとき~♪」なんて歌もあります。

 

現状が行き詰っていて打開策が欲しいときこそ、

一度離れて「時を楽しむ」余裕を持ちたいものです。

 

 

幸運は楽しむとやってくる

 

「笑う門には福来る」。

この言葉は決してオカルトではありません。

 

いつもニコニコ朗らかで陽気な人は、

それだけで人の気持ちを柔らかくさせます。

人は明るく楽しそうな雰囲気に寄ってきます。

 

するとどうなるか?

自分の身の回りの人も好意的に接するようになりますし、

その人の良い評判を聞きつけてやってきた人との出会いがあったりします。

 

それこそが「笑う門には福来る」の正体であり、

楽しむことこそがセレンディピティを引き寄せるコツ。

いまボクはそう実感しています。

 

例えばマンガを読むこと一つにしてもそう。

かつてのボクなら「マンガなんて時間のムダ」と思っていたハズです。

しかし力が抜けた今ではマンガを読む余裕が出てきました。

 

マンガを読むことに意味など求めてはいません。

ボクと作品・作者の間に流れる時間に身を任せて楽しむ。

するとふと人生との共通点が垣間見えたりするワケです。

 

求めていないときにふと訪れる好機。

胸襟をひらいてこそやってくる新たな出会い。

これらがつながったのが「幸運」。

力を抜いて流れを楽しんでこそやってきます。