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面白い話のつくり方を”起承転結のお手本”みたいな4コマ漫画から学ぶ

 

タイトル…なにこれ?
そのまんま。ふとTwitterで見つけた4コマを、「なぜ面白い」と思ったのかを自己分析してみよう…という試みです。

 

 

凸ノ高秀さんの『例外のまんが』

 

 

…ふふっ!
面白いよね。ネコ飼っている身としてはよくわかる。

 

 

“面白い話”の作り方を学ぶ

 

だけどここでは別の切り口を。面白い話に不可欠な「オチのつけかた」をこのマンガから学んでみよう、と思ってね。
オチのつけかた?
うん。この『例外のまんが』に限らず凸ノ高秀さんの作品は起承転結と笑いのツボを押さえている
その辺を自分なりに分析して「面白い話をどうつくるか」の方法を考えてみようと思ったわけだ。

 

 

起承転結の基本

 

起承転結

 

もっとも基本的な文書の構成方法。

文書の書き起こしでで読者を話に引き込み(起)、主題を展開し(承)、視点を変えて興味を引き(転)、全体をまとめる(結)。

引用:コトバンク

 

起承転結については学校の授業で聞いたことがあるだろうから、歴史とか詳しい説明は省く。

 

 

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で、起承転結がどんな構成になっているか…といえばこんな感じ。

 

: 歴史や人事を題材とし、比喩や連想から詠み始めることにより、様々な展開が出来るとする。
: 「穏健」に作るべきであるとし、突飛、露骨な句であったり、反対に平板であったりすることは避けるように主張している。
: 読み手を驚かす変化を入れるよう求めている。ただし、「転」の句は、「承」のそれと表裏一体であり、別物であってはならず、互いに応じ、互いに避けるという一貫性がなければならないとする。
: 「言に尽くる有りて意に窮まる無し」とし、適宜にフェードアウトすることにより、「含蓄」という詩作の目的の一つを達成できるとしている。

引用:Wikipedia

 

まるでワケがわからないんだけど…。
ザックリ表現するとこんな感じかな。

 

  • 起:物語の前提
  • 承:前提を詳しく説明
  • 転:物語が急に変わる
  • 結:物語の終わり

 

起承転結は中国の漢詩が元になっているから、漢詩に馴染みがないとわかりにくいと思う。
まぁ今回ボクが話題にしたいのは「オチのつけかた」だから、この辺は「ふーん」くらいでいいよ。

 

 

オチの付け方

 

言いたいのはここからで、面白い話のためには起承転結の「転」が超重要になる。

 

起: 大阪本町 糸屋の娘
承: 姉は十六 妹が十四
転: 諸国大名は 弓矢で殺す
結: 糸屋の娘は 目で殺す

引用:私の漢文講義

 

 

…これは?

起承転結を考える上で、昔からお手本にされているフレーズだね。
「起・承」までは女性の話だったのが、「転」でいきなり戦国大名の話になっているわね。
そう。”転”で「戦国大名は弓矢で人を殺す」という場面に持ってきてから”結”で「だけどこの姉妹は目で人を殺してしまう」というオチに持ってくるわけだ。
糸屋の娘は真の英雄だった…?

違うから。「殺す=男をメロメロにしてしまう」という意味だから。

…冗談よ。要は「転」でどれだけひっくり返せるかが重要になる、ってことね。
そう。面白い話をつくるためには「転」にどれだけ意外性を持たせられるかが大切になるんだ。

 

 

『例外のマンガ』は”オチ”のお手本

 

 

さて。ここで凸ノ高秀さんの『例外のマンガ』をもう一度見てみよう。するとキレイなまでに、起承転結の構成に則っている。

 

  • 起:『限界効用逓減の法則』という導入
  • 承:「要は、人は飽きる」という説明
  • 転:「猫の場合」に場面転換
  • 結:「猫は飽きない」というオチ

 

あ、なるほど!起・承までは「人は飽きる」前提で話が進んでいるのに、転→結で「だけど猫は飽きない」ってオチがついているのね。
うん。この「前提をひっくり返す」というのは笑いのメカニズムにも則った素晴らしい手段だと思う。
笑いのメカニズム?

 

 

人はなぜ笑うのか、その理由

 

19世紀ドイツの哲学者、アルトゥル・ショーペンハウアーは笑いのメカニズムをこう説明している。

 

笑いが生じるのはいつでも、ある概念と、なんらかの点でこの概念を通じて考えられていた実在の客観との間に、とつぜんに不一致が知覚されるためにほかならず、笑いそのものがまさにこの不一致の表現なのである。

引用:意志と表象としての世界 第十三節

 

 

…ゴメン、何を言っているのかまったくわからない。
すごくザックリいうと「予想・想像と結果に落差が生じたとき、人は笑う」ってことだね。
もう少し深掘りすれば「予想していた前提が意外な形で”裏切られた”とき」人は面白いと感じる。

 

 

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コントが面白い理由をこの理屈で説明すれば「最初はマジメな空気で始まったのが突然バカなこと・笑えることに転化して観衆の想像を良い意味で裏切るから」だと言えるね。
…まぁ、ダチョウ倶楽部のネタみたいに”予定調和”的な笑いもあるから、これが笑いの全てとは言えないけどね。

 

 

面白い話は”転→結”への切り変え方が肝

 

『例外のマンガ』が面白いのは「人は飽きる」前提から「だけど飽きない」という結果へ”予想を裏切っているからだとボクは思う。
なるほどねぇ…。で、最初に言っていた面白い話の「オチのつけかた」っていうのは?
結論から言えば話の導入からは考えられないようなオチをつけること、だね。
そのためにはオチを予想されないような導入から始める必要があるし、話の流れからは想像できないような”転”…つまりは切り返しを持ってくる必要がある。
…理屈としてはわかるけど、実際にやるのは難しいような気がするわ。
そりゃ難しいよ。新人のお笑い芸人だって笑いの勉強はしているだろうけど、理屈だけで人を笑わせられれば苦労しない。
最初は情報知から。芸に磨きをかけて培われた経験知が具現化されたのが”持ちネタ”だとボクは思う。

 

 

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要は理屈を知っているのと知らないで闇雲に進むのでは、勝ちパターンを手に入れるまでの早さが違う
「面白い話っていうのはどうつくられているのか」「人が笑うのはどうしてか」…とりあえず知っておこう、というのが今回の試みだ。

 

 

 

 

…ここまで豪語しといて、凸ノ高秀さんの考えとまったく違ってたら恥ずかしいわね。
「ボクはそう感じた」ってことで良いんだよ、ブログは自分の考えを書く場なんだから…。

 

 

ありがとうございました。