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桜田大臣「PC使ったことがない」発言から考えるサイバー担当としての資質

 

日本のサイバーセキュリティ担当大臣を兼務している桜田義孝五輪担当大臣の「パソコン使ったことない」発言が話題になっているね。
海外でも大きく取り上げられているみたいね。「桜田大臣をハッキングするのは難しい、ある意味最強のセキュリティかも知れない」なんて皮肉もあるわ。
ということで今回は、このニュースについて思ったことを語ってみようと思う。

 

 

桜田大臣の「PC使ったことない」発言の問題点

 

桜田義孝五輪担当相は14日の衆院内閣委員会で、日常的にパソコンを使っていないと明らかにした。桜田氏はサイバーセキュリティー担当を兼務し、政府の戦略本部の副本部長を務めているが、無所属の今井雅人氏の質問に「私は25歳の時から独立して(事業などを)やっており、従業員や秘書に指示をしてきたので、自分でパソコンを打つことはない」と述べた。

今井氏は「パソコンをいじったことのない方がサイバー空間のセキュリティー対策をするなんて信じられない」と指摘。桜田氏は「国の総力を挙げてやることだ。落ち度はないと自信を持っている」と理解を求めた。

引用:毎日新聞

 

 

桜田大臣も「パソコンを使ったことあるか?」との質問に素直に答えただけでこんな波乱になるとは思っていなかったでしょうね。

 

野党の質問を”額面通りに”受け取ったんだろうね…。良くも悪くも『素直』な人なんだろうけど、政治家としてはスキだらけと言わざるを得ないね。

 

 

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…とまぁ、こんな趣旨の答弁が国会でされたことが海外でも話題を呼んでいる。
桜田大臣は「自分より詳しい人物がいるから大丈夫だ」と思っているみたいだけど…。
みたいだね。それは桜田大臣の「私は25歳の時から独立して(事業などを)やっており、従業員や秘書に指示をしてきた」という発言からも察することができる。

 

 

問題なのは「PC使ったことない」よりも…

 

でも…実際に業務を行うのは現場なワケだし、現場の人間より知識が乏しいのは仕方ないことじゃないかしら?会社だって経営者より現場の方が専門知識はあるでしょ。
「乏しい」くらいならここまで問題にはならない。ここまで騒ぎが大きくなった原因は「無知(知識ゼロ)」だと答えたからだろう。
質問されたとき、せめて「熟達とまではいきませんが…」くらいでお茶を濁しておけばよかったのにね。
世の中では「PCを使ったことない」という発言ばかりが取り上げられているけど…ボクは「従業員や秘書に指示をしてきたので」発言の方が問題だと思っている。
なぜならこの発言によって彼がどんな立場にいるか、まったく自覚していないことが明らかになったとボクは思う。

 

 

総指揮者・総責任者としての自覚がない

 

言うまでもなく桜田大臣はサイバーセキュリティ方面のトップだ。組織のトップの役割ってなんだと思う?

 

  • 人材のマネジメント
  • 経営判断
  • 責任をとる

 

大まかにはこの3つじゃないかしら?
その通り。そして「従業員や秘書に指示をしてきたので、自分でパソコンを打つことはない」という発言で、桜田大臣はトップの立場にいるという自覚がないことが露呈した。

 

 

知識がない人間に人材マネジメントができるか?

 

大臣としての本業は人材マネジメントだ。だけど、知識が皆無な人間に良い人材が判断できると思う?

例えば「料理のことまったくわかりません」っていうレストランの経営者がいたとして、「料理をつくるのは料理人だから、腕の良い料理人を雇えばいい」と考えたとして…。この経営者に料理人の良し悪しが見抜けると思う?
素人目に見ても無理よねぇ…。料理のことまったくわからないとしたら、なんとなく「有名な料理人を雇えばいい」くらいにしか考えてないんじゃないかしら?少なくとも良し悪しの判断はつかないでしょうね。
そして、もし自分が有名で実力もある料理人だったとして。まったく知識のない人間がトップの経営者だ、なんてなったらどう思う?
それはイヤよね。自分の技術や理念、考えもまったく理解されていないってことだもの。
桜田大臣の場合も同じ。ハッカーレベルに知識や経験がある必要はないが、その業界に携わる以上最低レベルの知識は身に着いていなければ「要職に就く資格がない」と思う。

 

 

「自分が判断をする立場」という自覚がない

 

また彼の「今までパソコンは従業員に任せていた」という発言。この一言で、彼に総指揮者としての自覚がないことが明確になった。
というと?
だって『業務でパソコンを使う』のと『パソコン(インターネット)の世界で組織の指揮を執る』は全く違うでしょ?
それはそうよね。パソコンを使うのは通常業務だから、それこそ従業員に任せるのは問題は無いと思うけど…。
だけどサイバーセキュリティという分野においてパソコンの知識やスキルは「経営判断」の分類だ。

 

 

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例えば自動車会社の経営陣が、会社経営には詳しいが自動車のことがまったくわからない…では笑い話にもならないだろう?
…自分がその会社の従業員だったら、と考えると恐ろしくなるわね。
結局のところ…桜田大臣はパソコンについて「下に任せてよい」程度のモノと認識していて、「自分が判断しなければならない対象」との認識が全く頭になかったのがこの発言のかなり大きな問題だと考える。

 

 

たぶん、桜田大臣に『責任者』という自覚は無い

 

勝手な想像だけど「わからないことは現場に丸投げしてしまえばなんとかなる」というのが桜田大臣の感覚だろう。
だが組織においてこの判断は致命的だ。「船頭多くして船山に上る」という諺にもある通り、全体を統括する人間がいないと現場は迷走する。

 

 

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現場の判断は各部署の責任者がするワケだけど…責任者というのは基本的に”自分の部署”しか見えていない。
だから民間企業では部署の責任者が一堂に会して意見交換や判断のすり合わせを行うワケだけど…。

日本の縦割り行政でそれは難しいわよねぇ…。桜田大臣は「国が総力をあげてやる」と言っているけど、絶対に部署同士や省庁同士の小競り合いは起こるだろうし。
そうやって混乱した現場を一喝し、英断を下すのがトップの役割なんだけど…桜田大臣の今までの発言を見る限り、彼にその器量があるかというと…。
国会答弁を見る限り「わからない」「判断は部下に任せている」「専門家を連れてきます」に終始しそうね…。

 

 

 

ということで、今回の桜田大臣の発言について「とても看過できない」とボクは感じた。
でも珍しいわね、普段あまり政治のこととか話さないのに…。
政治の世界は興味ないけど、さすがにこれはちょっと…と思ったので。

 

 

ありがとうございました。